2021/03/25
みなさんは「現代病」と聞いてどのような病気を連想するでしょうか?
認知症、糖尿病、脳梗塞、心臓病、動脈硬化、がんといったものはすぐ出てきますね。
ですが近代化に伴い急激に増加傾向にあるのは、上記以外にもたくさんあります。
例えば関節リウマチ、バセドウ病、橋本病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病、アトピー性皮膚炎、アレルギー、喘息、発達障害、うつなど、挙げだしたらキリがありません。
どうしてこのようなことになってきてしまったのでしょうか?
そこには近代化に伴う環境の変化が大きく関わっていると言われています。
様々な発明によるライフスタイルの変化、働き方の変化、そして食生活の変化などです。
上に挙げた様々な病気に共通するものとは一体なんでしょうか?
それが解れば、そして避けることができれば、現代病のリスクから離れることができるのです。
○○○○を避けることが現代病のリスクを減らす
現代病に共通して言えることは、体内で慢性的な炎症が起きていることです。
様々な研究でこれらの現代病と慢性炎症の関わりが解明されつつあります。
つまり、現代病を避けるためには「慢性炎症」を避ける生活習慣を送ることがキーポイントとなってきます。
炎症は同時に体を障害する特徴も持ち合わせているため、炎症が慢性化していると細胞・組織を障害し変性させ機能障害を引き起こしてしまい、その機能障害が目に見えて表面化して日常生活に影響を与えるようになると、ここで初めて病気として診断されることになります。
しかし炎症自体は体の防御反応であり、必要なものなので炎症は原因ではありません。体が炎症反応を引き起こさざるを得ない原因こそが真の原因なのです。
急性炎症で例えるならば、カゼをひいたときのウイルスです。
更に言うなれば大元は食生活の乱れ、夜ふかし、運動不足といった自分の免疫力を下げてしまう生活習慣が原因と言えます。
そしてある人が慢性炎症が基盤となる病気と診断された場合、その人はいきなり病気になったわけではなく、少なくとも20年以上前からその原因が蓄積され続けていると言われています。
つまりその人がその病気にならないためには、20年以上前から、病気ではないうちから日頃の生活習慣に気をつけている必要があったのです。
職場や家庭などでの精神ストレス、夜型で不規則な生活リズム、運動不足、食生活の乱れなど、様々な要因が慢性炎症を引き起こします。
具体的に生活習慣をどのように改善していけば良いのかについては、これまでも記事を書いてきてきますのでそちらを御覧ください。
また、今後も具体的な生活習慣の改善については書いていくつもりです。
先天的要因よりも後天的要因が重要
さて、ここまで読み進める中で「あれ?遺伝子(DNA)は関係ないの?」と思われた方は、このような健康にまつわる話がお好きな方だと思います。
確かに遺伝子も全くの無関係ではありません。2003年にヒトゲノムの解析が終わり、運命は遺伝子によって決められている、遺伝子を読み解けばその人の人生が分かるという風潮が広がった時期もありました。
しかし、その後更に研究が進むにつれて遺伝子は絶対ではなく青写真であることが解ってきています。
遺伝子にはA(アデニン)、G(グアニン)、シトシン(C)、チミン(T)という塩基配列(設計図)が存在しますが、塩基配列の変化を伴わないまま表現型を変えることが解っています。
どういうことかというと、塩基配列のメチル化という現象によって塩基配列を様々にマスキングすることにより、塩基配列の構造はそのままに働き(表現)が変化するのです。
このメチル化によって遺伝子の発現を様々に変化させることを「エピジェネティクス」といい、エピジェネティクスに大きな変化をもたらすものが後天的要因、つまり環境因子(=生活習慣)です。
人の体は、その人が持って生まれた遺伝的素因と、その後にどのような環境因子が加わるかによって、遺伝子の発現(表現型)を様々に変化させるということです。
悪い生活習慣を続ければ病気となるのも、良い生活習慣を続ければ健康になるのも、体はただただ原因に対する結果を表現して(教えて)くれているだけなのです。
もしあなたが健康に生きたいと思うのであれば、自分の体がどのように表現してくれているのかに意識を向けてください。
そして、どうしてそのように表現されているのか?
原因は何か?を考え、修正していくことがとても重要なのです。
また、エピジェネティクスによる遺伝子の表現型も遺伝することが解っています。
つまり悪い生活習慣で獲得してしまった親の遺伝子の表現型は、あなたの子孫にまで影響を及ぼすということです。
子供が生まれてから(または妊娠してから)子供の食べ物や教育などについて熱心に考える親御さんはたくさんいますが、実は子供ができるずっとずっと前からそれは始まっています。
お父さん、お母さん自身が健康な生活習慣を送ることが、結果として生まれてくる我が子に健康というプレゼントを与えられるのです。
定期的な体のメンテナンスも大事
人体は小宇宙と言われるように、とても複雑で精巧につくられている私たちの体ですが、それでも完全ではありません。
私たちの体は神経によってコントロールされていますが、この神経の伝達がうまくいかなくなることがあります。
神経伝達がうまくいかない状態を放置してしまうと、結果的に様々な症状・不調といった形で表現されてきます。
体はただただ原因に対する結果を表現してくれているに過ぎません。
その原因を取り除き、健康を維持するためにもカイロプラクティックで定期的な体のメンテナンスをおすすめします。体は消耗品です。
あなたが健康な人生を生きるためにも、必ずメンテナンスが必要なのです。
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