2020/05/27
《呼吸による体への影響について/カイロプラクティック・アシスタント兵頭圭子》
コロナウイルスの影響により、在宅勤務になったり、不要不急な外出を避けるため自宅にこもることが多くなり、運動不足やストレスが溜まりがちな方が増えているようです。今回は『いつでもどこでもできる簡単な呼吸』で運動不足、ストレス解消法をお伝えしていきたいと思います。
私達は普段、全く無意識に呼吸をしています。しかし、呼吸とは生きている間、絶え間なく続けるもので、1日に2万回、呼吸を行なっているといわれています。毎日繰り返し行う呼吸の中で、1日たった100回でも呼吸の質を高めると体の調子が良くなると言われるくらい、呼吸は私たちの体を変える力があります。
しかし、日常生活ではなかなか深呼吸をする場面は現れません。それどころか、日常は意識しないと呼吸が浅くなりがちです。
呼吸が浅いことによるデメリット
呼吸が浅く、酸素が十分に体に取り込めていないと、血の巡りが悪くなり、老廃物が溜まりやすくなります。肩こり、足のむくみ、顔色が悪くなったり、代謝が落ちるなど、あらゆる体の不具合と呼吸は関係しています。
忙しい現代人は活動時間が長いため、交感神経が優位になっていることが多く、そもそも体も心も疲れやすい状態です。これに加え、呼吸が浅くなると、短く吸う息ばかりが体に入り、深く息を吐くことが苦手な体になります。そうすると心身を上手くリラックスすることが出来なくなり、酸素不足からイライラが高まったり、憂鬱になったりと、悪循環となってしまいます。疲れやすくなるだけでなく、ストレスが増えイライラが募るといった、心の問題も併発して起こりやすくなるのです。
体が軽くなる呼吸の条件
1.気持ちよく息を吸えて、瑞々しい酸素を十分に体に取り入れることができる
2.ゆったりと気持ちよく息を吐くことで体を緩ませて、リラックスした状態になれる
深くゆっくりと酸素を吸い込むことで、自律神経(呼吸や血流などを無意識にコントロールしている神経)のバランスが整いやすくなり、全身に新鮮な酸素が行き渡り血行が良くなります。それぞれの細胞が酸素を使って栄養を燃やし、エネルギーを作ります。呼吸に伴い内臓や筋肉を動かすので代謝も良くなります。
また深呼吸を行うことにより、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが整うことにより、リラックスする神経が働き、心身ともにリフレッシュすることができるのです。
呼吸が浅くなっている方は、日常生活を見直す必要があります。
・パソコンやテレビなどの電磁波は交感神経を優位となりさらに呼吸が浅くなるので控える
・お風呂の入浴の温度は体温プラス3度までにすると副交感神経が優位となりリラックスする神経が働くので筋肉も緩み呼吸もしなすくなるので入浴温度に注意する
・ハーブティーなどのリラックス効果のある飲み物を取り気分を落ち着かせる時間を作る
・意識的に呼吸をする時間を作り、吐く時間を吸う時間の倍くらい長めに意識して呼吸しましょう
・継続して行うことにより、体と心も変化してきますので続けて行いましょう
生活習慣を見直しても呼吸をコントロールしている自律神経の乱れが長年続いていると、そのバランスを正常に戻すことが難しくなります。脳と神経の専門家であるカイロプラクターに円滑な神経の流れ(自律神経、運動神経、感覚神経)をチェックしてもらい、体の機能が正常に働くようにしておくことはとても重要となります。
呼吸の仕方ひとつで心身の健康は大きく左右されますので、ぜひ正しい呼吸法を身につけて運動不足やストレスを解消させましょう!
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