2019/07/04
みなさんは自分の平熱を知っていますか?
そして、体温と免疫力がとても密接な関係があることをご存知でしょうか。私達の体に存在する免疫とはどういう働きをして、体温とどんな関係があるのか、ご説明していきます。
さて、日本人の平熱は何度なのでしょうか。
実は日本人の平熱の平均値は、36.6℃から37.2℃です。だいたい37℃ぐらいが平熱の平均値だということになります。
正しい熱の測り方
飲食後、運動後、出先から帰ってきたなどの場合は30分間をあけて測ります。
計測中は動かないでじっとして、脇のくぼみのところに、体温計の先を斜め下から上にむけて当てるようにします。
上半身に対して体温計が30度になるようにして、脇をしっかり閉じ、肘を脇腹に当てるようにして手のひらは上を向けます。
熱を測る時に、斜め下から体温計を入れるというところがポイントです。
正しい熱の測り方で自分の平熱を知ることが重要となります。
熱を測る時間はいつがよいのか?
平熱を知るには、一日のうちにいつ測ったらいいのでしょうか。
熱は一日を通して変動しています。
体温は1日のサイクルで周期的に変動しており、午前4時ごろが最も低く、午後から夕方にかけて高い状態が維持されますが、通常その高低差は1℃以内です。
平熱を知るためには毎回、同じ時間帯に測るとよいですね!
平熱と免疫力の関係性
体温と免疫力は密接な関係があると言われています。
平熱が低いと免疫力が下がります。
血液内に存在する免疫は体中を血液とともにめぐることでウィルスなどの菌を撃退しています。しかし、体温が低くなると血行が悪くなり免疫の力が弱くなってしまうのです。
平熱が低くなる原因
平熱が低めの人が多い現代ですが、体温が低くなるのにはどんな原因があるのでしょうか。
運動不足
体温が低くなる原因のひとつに運動不足が挙げられます。運動不足で筋肉量が低下したことにより、体温が下がり基礎代謝も下がります。
エアコンなどに頼った生活
普段からエアコンの中で過ごし、汗をかくことが殆ど無い場合、暑い時に汗をかいて体温調節をするという機能が低下し、体温が低いままになってしまう場合があります。
食生活の乱れ
朝食を食べないなどの食生活の乱れも低体温の原因とされています。夜には人の体は低体温です。起きて食事をすることで血糖値を上げ、血行も良くなりますが食事をしないと血行がよくならず、体温いままになってしまいます。
平熱が低いと体にどんな影響が出るのか?
免疫力の低下
私達のまわりには目に見えない菌やウィルスがたくさんいます。そして、体の中では毎日ガン細胞が生まれています。その菌やウィルス、ガン細胞を撃退してくれるのが血液中に存在する「免疫」です。
体温が低くなると血管が収縮してしまい、血行が悪くなるためウィルスを見つけても免疫は素早くウィルスを撃退できなくなってしまいます。
血行が良い場合は免疫力が保たれますが、体温が1度下がると、免疫力の働きが30%落ちると言われています。
基礎代謝が悪くなる
基礎代謝とは、私達が生きていく中で消費するエネルギーのことです。人間はご飯を食べる時、座ってテレビを見ている時、寝ているときでさえエネルギーを使います。そして、平熱を保つのにもエネルギーを使います。その体温は正常であれば、代謝エネルギーが消費されるのですが、体温が低くなると代謝が悪くなってしまうのです。
血行が悪くなる
体温が低くなると、血行が悪くなります。そうなると冷え性になったり、先述したように、疫力が低下することになってしまいます。
上記のように、平熱が低く低体温だと病気になりやすくなることをはじめ、様々な不調が身体にでてきます。
平熱を上げる4つの方法
低体温の場合は、体に色々な弊害を及ぼすことが分かりました。そのためには体温を上げる必要がありますが、そのためにはどんな方法があるのでしょうか。
体を温める
食品の中には陰性の食材といって、体を冷やすものがあります。
体を温める食材は、しょうが、にんにく、根菜類、チーズなどです。普段から献立の中に体を温める食材を使って体を温めるように心がけましょう。
また、夏でもお風呂をシャワーで済ませず、38~40℃のお湯にゆっくり浸かり、体を温めることもおすすめです。
運動をする
低体温になる原因は筋肉量の低下があります。低体温を改善するためには筋肉を付ける必要があるので、ストレッチや軽い筋トレと1日30分程のウォーキングを継続的に行うのがおすすめです。
食生活を見直す
最近は朝食を食べないという人が多いようです。体温は夜に寝ているときには低体温になっています。朝、目覚めてから食事を摂ることで体温を上げるのですが、朝食を食べないと低体温のままで体温が上がりにくい体になってしまうのです。朝食をしっかり食べて、規則正しい生活をすることが大切です。
カイロプラクティックを受ける
体温をコントロールしているのは自律神経です。どんなに生活習慣に気を付けていても自律神経のバランスが乱れていると正常な体温をコントロールできなくなります。
定期的にカイロプラクティックを受けて平熱を上げて免疫力をUPさせましょう。
体温が上がるとどんなよいことがあるの?
冷え性が改善される
体温が上がることで、血行が良くなります。冷え性の原因はエアコンに頼りすぎた生活や運動不足、体を冷やす食べ物を食べる、無理なダイエットなどがあげられます。これらを改善すると体温が保たれます。そして、体温が保たれることで血行がよくなり冷え性改善につながるのです。
病気になりにくくなる
体温が上がることで免疫力が上がります。免疫力が上がるということは病原菌やウィルスをやっつける力が高まるということです。体温が上がるということは病気になりにくい体を作るということなのです。
太りにくい体になる
体温を上げることで新陳代謝が活発になります。代謝は体温が低ければ悪くなり、太りやすい体になってしまいます。体温が高くなれば代謝は上がり、痩せやすい体になります。
認知症の予防になる
筋肉を鍛えることなどで、体にとっては体温上昇につながり、脳にとっては認知症予防となり、日常生活で事故防止につながります。
自分の平熱が低かった場合、上げるために適度な運動や体を温める食事をするなどして改善していきましょう。
そして平熱を上げて健康な身体を手にいれましょう!